野地板(のじいた)

野地板」とは、屋根の下地になる部分のことです。屋根は下から「垂木」⇒「野地板」⇒「下葺き材(ルーフィング)」⇒「屋根材」の順に構成されています。

「野地板」は屋根の構造を支えている大事な部分で、雨漏りを防止する役割を持ちます。「野地板」に雨水が染み込むと、垂木や天井といった周囲に伝わっていき、カビを発生させ、木材を腐食していきます。また、「野地板」が傷むと屋根が波打つなどの変形を起こします。

昔の野地板は・・・

杉板・バラ板」は、通気と乾燥のため、細長い板をわざと隙間を空けて設置する方法です。乾燥のしやすさに優れている「杉板」が使われることが多く、40年以上前は瓦屋根の野地板として使われていました。

「コロニアル」や「金属屋根」の場合は、隙間に釘をとめることが出来ないため杉板は使えません。また、防水シートなどが進化して湿気による腐食を気にすることがなくなった現在では、「杉板」を野地板に使うことは無くなってきているようです。

トントン葺きの下に『杉板の下葺き材』がありました

ベニヤ ⇒ 合板 ⇒ 普通合板・コンパネ・構造用合板

よく耳にする「ベニヤ」や「コンパネ」という言葉。職人さんの間でも、呼び名がまちまちになっているような気がします。「構造用合板」を「コンパネ」と呼んでいる場合もあります。

どんな違いがあるのか、下記にまとめてみました。

ベニヤ

ベニヤ」は、木材を大根のかつら剥きのように厚さ4mm以下に削って造られた薄板(単板:たんぱん)のことを言います。

原料は、真っすぐで節が少なく削りやすい東南アジア産の針葉樹「ラワン」や、表面が滑らかで木目が美しい「シナ」などが使われます。

ベニヤ板
横から見たベニヤ板

合板

合板」は、「ベニヤ」を複数枚、接着剤で貼り合わせて加工した板のことを言います。

何枚かの「ベニヤ」を繊維方向が交互になるように接着することで強度を上げています。

3枚合わせ(2.5mm、5.5mm)や5枚合わせ(12mm)などが代表的な厚さです。

「ベニヤ」は加工が簡単で熱伝導率が低く、音や振動を吸収しやすい特徴があります。

ベニヤを貼り合わせた合板
横から見るとベニヤが5枚貼り合わせてある

普通合板

普通合板

一般的な用途で広く使われる合板。

カラー合板

構造用合板

構造用合板1級

構造耐力上主要な部分に用いる目的で製造された合板。1級の流通量は少なく、基本的に特別注文となる。

構造用合板2級

「構造用合板1級」の強度性能の基準を満たさない合板。ただし、2級合板でも一般的な使い方では十分な強度がある。

構造用合板として流通しているほとんどが2級合板で、特殊な用途を除いて床下地や屋根下地などに用いられます

2級の構造用合板。スタンプが押してあります
memo

通常構造用合板のサイズは910✕1820mmが適合サイズです

Meiちゃん

やねかべマイスターでは、「葺き替え」や「増し張り」にはこの「構造用合板2級」を使っているよ。

コンクリート型枠用合板(コンパネ)

コンクリート型枠用合板

コンクリートパネル、略して「コンパネ」と呼ばれています。コンクリートを打ち込み、所定の形に成形するための合板です。

表面に塗装しているものと、塗装していないものがあります。

塗装しているコンパネ
塗装していないコンパネ
memo

コンパネのサイズは900✕1800mmが適合サイズです

Meiちゃん

屋根の一番ベースになっている野地板は、建物の構造と接しているとても大切な部分です。野地板が腐食しないよう、屋根の定期的なメンテナンスを行いましょう!