コーキング(シーリング)とは
外壁同士のつなぎ目にある隙間を埋めるゴムみたいなもので、建物内部に水を入れないようにする防水の役割と建物の動きに追従して衝撃を吸収するクッションのような役割があります。

外壁材以外にも、窓まわりやドアまわり、ベランダと外壁の接続部など「部材と部材が出会うところ」にコーキングが使われています。
コーキングとシーリングの違い
Meiちゃんコーキングとシーリングって違うもの?
メンテ君どっちも同じような意味で使われてるよ
社内でもしばしば討論になる「コーキング」と「シーリング」の違い。
シーリングは英語でSealingと書き、英和辞書には「封印すること」「気密・水密状態を得る目的や、防音・断熱のため充填剤などで塞ぐこと」とあります。
コーキングは英語でcaulking。英和辞書には「建築物において、気密性や防水性向上を目的として、隙間を目地材などで充填すること」とあります。
英訳から見ると、建築物において~と言っている「コーキング」の方がそれっぽい感じがしますね。
Meiちゃん横山社長はいつも「コーキング」って言ってるよね
メンテ君職人さんは「コーキング」を使う人が多いみたい
しかし、弊社の主力商品であるオートンイクシードには「シーリング材」と書いてあります。

近くのホームセンターを調べたところ、ほとんどの商品に「シーリング材」と書かれていました。

お客様じゃあ、世の中はシーリングが一般的なのね!
Meiちゃんところが・・・
シーリング材のすぐ隣に、シーリング材を打つための道具が売っているのですが、こちらは「コーキングガン」と書いてあります。


お客様シーリング材をコーキングガンにセットして使うの?
ガンの他にも「コーキングヘラ」や「コーキングパレット」と書かれた道具がありました。

Meiちゃん結局、どっちの言葉も同じように使われているってことだね
メンテ君明確に分かれているわけではないので、同じ意味として考えてOK!
やねかべマイスターでは主に「コーキング」という言葉を使っています。「シーリング」と同じ意味で使用しており、「コーキング工事」も「シーリング工事」も同じ内容の工事です。
コーキングが使われている場所
住宅には、部材と部材の間にたくさんの隙間があります。コーキングはそういう隙間を埋めて、建物内部に雨水が入らないようにしている重要な役割をになっています。つまり、「部材と部材が出会うところ」にコーキングが使われています。
屋根部分
棟板金のつなぎ目

軒天上と外壁の取り合い部

これ以外にも、天窓まわりや換気棟まわり等にも使用されています。
※天窓と換気棟の写真を探す
外壁部分
サイディングボード同士の継ぎ目(目地)、窓・サッシ周り

ドアまわり

窓枠と外壁の取り合い

外壁とベランダの取り合い

換気フードや配管まわりなど


この他に、エアコンダクトやVU管まわりなどにも使われています。
シーリング材の種類
建材専門のホームセンターに行くと、ずらーっと並んでいます。
Meiちゃんシーリング材ってたくさんあるんだね
メンテ君それぞれ用途が違うから注意が必要だよ

どれも見た目は似ていますがそれぞれ主成分が異なり、適した材料を選ばないとひび割れや剥がれなど施工不良につながります。
Meiちゃんここでは建築で使用される代表的なシーリング材の種類を紹介するよ
油性コーキング材
日本で最初の建築用シーリング材として昭和25年(1950年)前後にアメリカから「油性コーキング」が輸入されました。昭和30年代(1955年)頃には国内での生産も始まり、1970年代まで住宅団地や建築現場で広く使われました。
弾性シーリング材の登場により1990年代には使用量が全シーリング材の1%以下まで減少、2000年3月に油性コーキング材のJIS規格である「JIS A 5751」規格が廃止されたことにより、油性コーキングは事実上、標準規格(性能を表す規格)から外れました。
メンテ君完全に廃盤になったわけじゃなく、JIS規格が廃止されただけで製造・販売は続いているよ
今でもホームセンターで見つけることができます。

ポリサルファイド系シーリング材
昭和33年(1958年)頃、油性コーキング材に比べて伸縮性や耐候性が高い、ポリサルファイド系シーリング材が輸入され始めました。このポリサルファイド系は可塑剤(材料を柔らかくするための添加剤)を含む材料で、動きに追従できる弾性を持っていました。
Meiちゃん弾性とは「力を加えて変化しても、元に戻ろうとする性質」のことだよ!つまり、建物の動きに追従できる柔らかさがあるということ
昭和38年(1963年)頃には、国産のポリサルファイド系弾性シーリング材が作られるようになりました。技術の進歩と建築物の高度化に伴って、油性コーキング材の代わりに弾性シーリング材が主流商品となっていきました。
ポリサルファイド系は「耐候性が高く」「ゴム弾性が長持ち」「水や薬品に強い」大型目地に耐えられる優秀なシーリング材でした。
しかし、「2成分形だから手間がかかる」「使用時間に制限がある」「溶剤・臭気の問題がある」などから、平成12年(2000年)頃から変成シリコーンへ主役を交代することになります。
ポリサルファイド系は現在でも水密性・耐久性が比較的高いことから、「コンクリート構造物の目地」や「外壁タイル・モルタルや石材の目地」など、耐水・防水性を重視する目的で使用されています。
Meiちゃんシーリング材には「1成分形」と「2成分形」があり、それぞれ硬化の方法が異なるんだよ
メンテ君2成分形は2つの液を混ぜる必要があるのに対し、1成分形はそのまま使えるんだよ
シリコン系
シリコン系シーリング材は昭和35年(1960年)頃から輸入され始め、1960年代後半から70年代に本格的に普及しました。
シリコン系はガラスや金属などの非多孔質素材への接着性に優れていたため、カーテンウォール(例:新国立美術館の外装)や窓まわりのシール材として使われるようになりました。

Meiちゃんカーテンウォールとは「カーテンのように空間を仕切っていて、取り外しが可能な外壁」のことだよ
当初のシリコンは1成分形で、硬化後も弾性が強く耐久性が高い特徴がありました。しかし、シリコン系は水をはじく性質が高く、一般的な外壁塗料が付着しないという弱点がありました。その結果、外壁塗料を上から塗っても塗膜が剥がれるなどの不具合が起きやすく、上から塗装できないという理由で塗装が必要な外壁の目地に使用することは避けられるようになりました。
シリコン系は耐水性に優れ、カビが発生しにくいのが特徴です。そのため現在では、浴室やキッチン・洗面台などの水回りで多く使用されています。

ポリウレタン系
ポリウレタン樹脂は昭和12年(1937年)にドイツで発明され、1950年代以降世界的に工業材料として広く使われるようになりました。
日本では昭和35年(1960年)後半~45年(1970年)代にシリコン系とともに登場したようです。昭和51年(1976年)にオート化学工業が米国デュポン社より1成分形ポリウレタンシーリング材の製造販売に関する実施権の譲渡を受け、国内での生産を開始しました。
昭和55年(1980年)後半~平成2年(1990年)代になると、「外壁目地」「コンクリート目地」「サッシまわり」「屋根防水下地」など建築の様々な部位に使われるようになりました。
「コンクリート・モルタルに強力接着」「弾性が高い」「価格も比較的安価」、なによりシリコン系と違い「上から塗装ができる」という理由で外壁目地の主流になった優秀なポリウレタン系ですが、長期的には弱点がありました。
紫外線に弱く、長期的には外壁の表面が劣化・割れやすい。(露出したままの仕上げには向いておらず、基本的には塗装前提で使用)耐候性はシリコン系以下で長期外壁目地での劣化が早い、湿気や水に影響を受けやすく施工環境に左右される、汚染しやすく黒ずみやブリード問題が浮上。
そこで現れるのがシリコン系とポリウレタン系の良いところを併せ持った変成シリコンです。
ポリウレタン系は食いつきが深く、下地が多少悪くても粘りがあるため、現在ではコンクリートやモルタル、ALCや下地があれている面に使われています。また、ポリウレタンは「有機ポリマー同士」の相性が良く、ウレタン防水やウレタン塗膜など塗装と一体化させたい部位に強いので、今でも使われています。防水層とけんかしない、屋上・バルコニー・下地処理では主力。コストが安価。職人が扱いなれている。

変成シリコン系(MSポリマー)
昭和50年(1980年)頃、日本に「変成シリコン」が登場します。当時の日本ではウレタン系シーリング材が全盛期で、高価な変成シリコン系はあまり受け入れられませんでした。
1990年頃から窯業系サイディングの住宅が爆発的に増加すると、目地の動きに追従できないウレタン系では耐久不足が顕在化しました。
変成シリコンの正式名は「変成シリル基ポリマー(MSポリマー)」と言い、シリコン系の「超耐久だけど塗装ができない」とウレタン系は「塗装はできるけど紫外線に弱い」という両方のデメリットを克服した「高耐侯で長持ちかつ塗装できる柔らかいシーリング材」として開発されました。
現在の住宅外壁で最も多く使われている主流のシーリング材です。上から塗装が可能で、密着性・耐候性・耐久性・接着性のバランスに優れています。
建物の動きに追従する柔軟性も高く、外壁目地やサッシまわりなど幅広い箇所に適しています。

Meiちゃんホームセンターでたくさん取り扱ってるよ!
アクリル系
昭和45年(1970年)頃、コーキングを必要としないモルタル外壁が主流だった当時では「刷毛塗り可能」「水で洗える」「溶剤臭が少ない」「上から塗装できる」「扱いやすい」「安価」などの理由により、アクリル系シーリング材が外壁のクラック補修材として大ヒットしました。
しかし、昭和55年1980年頃から窯業系サイディングが普及し始めました。パネル同士の目地が動く作りの窯業系サイディングには、追従性が無いアクリル系は不向きでした。1990年ころに変成シリコン系が登場してからは、シーリング材というよりは補修材(充填剤)のポジションになりました。
現在では、「モルタルのヘアクラック補修」や「室内の隙間」など動かない場所専用の水性補修材として使われています。

| 材料 | 現在の位置づけ |
| ポリサルファイド系 | 大型建築向け |
| アクリル系 | 内装&補修向け |
| ポリウレタン系 | 防水・下地向け |
| シリコン系 | ガラス・非塗装部向け |
| 変成シリコン系 | 戸建て外壁向け |
ノンブリードとは?
また、ノンブリードタイプのため、目地周辺の汚れやシミの発生を抑え、外観の美しさを長期間維持できます。塗装下地としても適しており、上塗り塗装との相性も良好です。
SRシールH100の重要な機能が「ノンブリード」です。 一般的なシーリング材には柔軟性を出すために「可塑剤(かそざい)」が含まれていますが、これが経年で表面に浮き出し、塗料や汚れを吸着して黒ずみ(ブリード現象)を起こすことがあります。
SRシールH100はこの可塑剤を工夫したノンブリードタイプなので、目地周辺の汚れやシミの発生を大幅に抑制し、外壁の美しさを長く保ちます。
低モジュラスとは?
「モジュラス」とは、引っ張りに対する反発力の強さです。SRシールH100は低モジュラス(Low Modulus)に分類されます。
これは「弱い力でもよく伸び縮みする」ことを意味し、サイディングボードが熱で伸縮しても、シーリング材が柔軟に追従するため、界面剥離(サイディングからゴムが剥がれる現象)が起きにくい設計になっています。
コーキングの重要な役割
SRシールH100は、空気中の湿気と反応して硬化する「1成分形」の変成シリコーン系です。主に以下の用途で力を発揮します。
- サイディングボードの目地:窯業系・金属系サイディングの目地防水
- サッシ・窓枠まわり:窓枠と外壁の隙間補修(気密・防水)
- 外壁のひび割れ(クラック)補修:モルタルやコンクリートの亀裂補修
- 塗装下地:上から塗装しても塗料を弾かず、汚染(ブリード)させない
特筆すべきは、「低モジュラス(LM)」という性質です。硬化後もゴムのような柔らかさを保つため、サイディングの熱伸縮や建物の揺れに追従し、目地の切れや剥離を防ぎます。
雨水の侵入を防ぐ
建物の動きを吸収する
外壁や建物を長持ちさせる
コーキングの劣化サイン
ひび割れ・断裂
痩せ・剥がれ
硬化して弾力がない
黒ずみ・カビ
劣化したコーキングを放置するとどうなる?
雨漏りの原因になる
外部内部や下地が痛む
補修費用が高額になる可能性がある
コーキング工事の種類
打ち替え工事とは
増し打ち工事とは
どちらを選ぶべきか
コーキング工事だけでも依頼できる?
コーキング単体工事について
部分補修と全面補修の違い
弊社おすすめ!オートンイクシードとは?
オートンイクシードの特徴
一般的なコーキング材との違い
オートンイクシードはどんな住宅に向いてる?
コーキング工事の流れ(窯業系サイディングの場合)
















