上からペタっと!カバー工法
〇カバー工法とは
スレート屋根やアスファルトシングル屋根の
リフォーム用に考案された工法です。重ね葺きとも呼ばれます。
今ある屋根材を撤去せず、そのまま新しい防水シートと屋根材を上から被せます。
既存屋根を処理する費用がかからないため、葺き替えより安く、工期も短くなります。
〇カバー工法とは
スレート屋根やアスファルトシングル屋根のリフォーム用に考案された工法です。重ね葺きとも呼ばれます。
今ある屋根材を撤去せず、そのまま新しい防水シートと屋根材を上から被せます。
既存屋根を処理する費用がかからないため、葺き替えより安く、工期も短くなります。
〇既存の屋根を撤去・処分する費用がかからないので、工事費用を安く抑えられる
〇葺き替えと比べて工期が短い(約1週間~15日間)
〇既存屋根の上に重ねるので、断熱性・遮音性・防水性UP
〇屋根が原因の雨漏りなら、止めることが出来る
〇「瓦」や「激しく劣化している屋根」には施工出来ない(葺き替え工法は可)
〇既存の屋根を残したままになる
〇今より屋根が重くなる
カバー工法に人気の屋根材
リフォーム市場における素材別シェア率の推移
2012年では28%だった金属屋根は、2019年には64.1%になっています。石粒付金属を合わせると、屋根リフォーム素材の約7割は金属になったことがわかります。
やねかべマイスターでは、「金属屋根」か「アスファルトシングル」をお勧めしています。
重さが気になる?
まず、工事前の屋根の重量を見てみましょう。
スレート屋根の総重量
スレート屋根材は1㎡あたり約21kgです。屋根の面積が100㎡の総重量は下記のとおり。
屋根材 | 1㎡あたりの重さ | 屋根面積が 100㎡の場合 |
---|---|---|
スレート | 約21kg | 約2,100kg (2.1t) |
構造用合板 | 約10kg | 約1,000kg (1t) |
防水シート | 約1kg | 約100kg |
総重量 | 屋根の約32kg | (3.2t) | 約3,200kg
施工前の屋根の総重量は約3,200kgだね
例えると、小型自動車3台分くらい
金属屋根をカバーした場合
金属屋根材は1㎡あたり約5kgです。
屋根材 | 1㎡あたりの重さ | 屋根面積が 100㎡の場合 |
---|---|---|
金属 | 約5kg ※石粒付は約6~7kg | 約500kg (0.5t) |
防水シート | 約1kg | 約100kg (0.1t) |
屋根の重量 | 約6kg | + (0.6t) | 約600kg
既存屋根の重さにプラスするため、約3,200kg+約600kgで総重量は約3,800kgになります。
体重60kgの人が10人だ
アスファルトシングルをカバーした場合
アスファルトシングルは1㎡あたり約12kgです。
屋根材 | 1㎡あたりの重さ | 屋根面積が 100㎡の場合 |
---|---|---|
アスファルト シングル | 約12kg | 約1,200kg (1.2t) |
防水シート | 約1kg | 約100kg (0.1t) |
屋根の重量 | 約13kg | + (1.3t) | 約1,300kg
アスファルトシングルでカバーすると、総重量は約4,500kgだね
体重60kgの人が22人・・・ちょっと重たい?
太陽光パネルの重量と比べてみる
東京都の新築設置義務化やSDGsなどで注目されている「太陽光パネル」。載せているお家もよく見かけます。
設置実績のある太陽光パネルと屋根材の重さを比べてみよう!
一般的な太陽光パネルは1㎡あたり約12kg~です。費用対効果を考えると20枚(約30㎡)くらい設置が必要と仮定した場合の重量は下記のとおり。
1㎡あたりの重さ | 20枚(30㎡の場合) | |
---|---|---|
一般的な太陽光パネル | 約12kg | 約360kg |
専用の架台 | 約7kg | 約210kg |
太陽光の重量 | 約19kg | 約570kg |
約570kgなので、金属屋根材をカバーするのと同じくらいの重さですが、1㎡あたりで比べると金属屋根の3倍以上になります。
また、太陽光パネルは屋根材と違って発電効率を考えて南側1面のみに設置される場合が多いため、重心が片側に偏ります。
それでも・・・
2012年より、屋根の上に載せる太陽光パネルは「メンテナンス以外で架台下に人が立ち入らない場合」国土交通省の建築確認が不要となりました。
「どんなに重いものを載せても大丈夫!」というわけではありませんが、屋根の片側に約600kgを載せるのに許可は不要ということです。
金属屋根は全体で約600kgだから、太陽光パネルより安心だね!
カバー工法の手順
スレート屋根に「カバー工法工事」を行う手順を説明します。
屋根の形や仕様、使う屋根材によって手順が変わったり、行わない工程があります。
棟板金を撤去し、屋根の上を軽く掃除します。
上から新しい防水シート(ルーフィング)を貼ります。既存屋根の下にも防水シートがあるので、二重で安心です。
役物と呼ばれる部品を取り付けます。これは「C型捨板」と「樹脂垂木」を取り付けたところです。
※使う役物は屋根材や仕様によって異なります
屋根材を貼ります。屋根から雪の落下を防ぐ「雪止め金具」を取り付けます。
※石粒付き屋根材の雪止めはオプションになります
棟板金の下地には「木材」ではなく「樹脂」を使用します。
棟板金を取り付けます。
※「換気棟」がある場合は、換気棟も取り付けます
カバー工法ですが、新築同様のとてもキレイな屋根になりました!
カバー工法の費用
やねかべマイスターで、2022年10月~2023年9月までに施工した工事の平均は下記のとおり♪
カバー工法 件数 | 30件 |
平均平米数 | 89.87㎡ |
平均総額 | 1,362,350円 |
平均総額には付帯工事などが含まれる場合があります。ちなみに、今年度一番少額の工事は33.98㎡で62万円でした。
参考価格のページには、もっと詳しい金額が載っているよ!ぜひご覧ください♪
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