ペタっと!上からカバー工法(重ね葺き)

「カバー工法」とは、「重ね葺き(かさねぶき)」とも呼ばれスレート屋根や、アスファルトシングルのリフォーム用に考案された工法です。

カバー工法の平均施工日数(足場組立を含む)
は、屋根の形状や天候にもよりますが、約1週間~10日間です。

※既存屋根の状態や種類によっては、葺き替えができなかったり、ルーフィングの前に「構造用合板」を貼ったりします。

屋根カバー工法

1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災の後、耐震性が重視され「カラーベスト系(スレート)」の屋根材が急速に普及しました。

カラーベスト系(スレート)の屋根に関するグラフ
メンテくん

カラーベスト系(スレート)屋根材は、定期的に塗装が必要なんだ。だから近年では、塗装の代わりに金属屋根をカバー工法する人が増えているみたいだよ!

メリット

〇既存の屋根を撤去・処分する費用がかからないので、工事費用を抑えられる

〇「葺き替え」と比べて、工事期間が短い

〇金属屋根の耐久性は25年以上!将来の屋根メンテナンス費用を抑えることができる

デメリット

〇激しく劣化してしまった既存屋根にはカバー工法が出来ない(葺き替え工法なら可)

〇将来引っ越しを考えている、又はあと数年くらい住めれば良いと考えている

〇現状よりも屋根が重くなるので、金属屋根単体より耐震性が劣るのが気になる

〇既存の屋根を残したままになる

〇屋根リフォームによる火災保険の適用確認が必要

カバー工法の手順を説明するよ

1. 施工前

寿命を迎えたスレート屋根に、ペタっと!上からカバー工法します。

屋根のカバー工法

2. 棟撤去

まずは、差し棟を撤去します。棟の撤去と掃除でだいたい1時間くらいで終わります。

屋根の棟を撤去

3. ルーフィング(防水シート)

上からルーフィング(防水シート)を貼ります。既存屋根の下にもルーフィングがあるので、二重で安心です。

屋根のルーフィング(防水シート)作業

4. 役物取付その1

役物と呼ばれる部品を取り付けます。これは軒先唐草を取り付けたところ。

屋根の役物取り付け

5. 役物取付その2

本体を貼る前に、棟の部分にも役物を取り付けます。

屋根の役物取り付け

6. 雪止め金具

屋根から雪の落下を防ぐ「雪止め金具」を取り付けます。

屋根の雪止め金具取り付け

7. 本体施工中

屋根材を貼ります。これはアイジー工業の「スーパーガルテクト」、色はシェイドモスグリーンです。

屋根本体の施工

8. 棟板金取付

棟板金を取り付けます。下地には「木材」ではなく「樹脂」を使用します。腐ったり、痩せて釘が抜けることがないので安心です。

屋根へ棟板金取付

9. 完成

完成です。カバー工法ですが、新築同様のとてもキレイな屋根になりました!

屋根施工の完成
Meiちゃん

車にエアロパーツを付けるように、今ある屋根に新しい屋根材をくっ付けてカスタマイズするイメージだよ♪カバー工法の参考価格はここをクリック!