ピンポーン。大変です!!!屋根のてっぺんが浮いてますよ!
えぇ!?浮いてるとどうなっちゃうの??
訪問販売が指摘する「てっぺんの浮き」って?
「訪問販売からてっぺんの浮きを指摘された」は、お客様からお問い合わせいただくTOP3に入るほどよく聞く相談内容です。
屋根のてっぺんは「棟(むね)」という部位です。大棟・本棟とも呼ばれます。
屋根の形によっては「下り棟(くだりむね)」または隅棟(すみむね)と呼ばれる頂部から下に向かう棟があります。
屋根のてっぺんは「棟(むね)」という部位です。大棟・本棟とも呼ばれます。
屋根の形によっては「下り棟(くだりむね)」または隅棟(すみむね)と呼ばれる頂部から下に向かう棟があります。
棟部分は下地に木材を使用していることが多いため、釘が抜けて被せてある板金が浮いてしまうことがあります。
棟部分は下地に木材を使用していることが多いため、釘が抜けて被せてある板金が浮いてしまうことがあります。
普段屋根なんて見ないから、指摘してくれて良かった♡
そうとも限らないんだよー!!
「築浅」でも「カバー工事したばかり」でも浮いてなくても浮いてると言う業者がいます。
この写真はやねかべマイスターでカバー工法工事を行ったE様の屋根です。
カバー工事をしてから1年4カ月。「訪問販売から棟のところがバタバタ浮いていると言われた」とご連絡をいただきました。
急いで伺い写真を撮りましたが、浮いているところなどありませんでした。
「築浅」でも「カバー工事したばかり」でも浮いてなくても浮いてると言う業者がいます。
この写真はやねかべマイスターで、カバー工法工事を行ったE様の屋根です。
カバー工事をしてから1年4カ月。「訪問販売から棟のところがバタバタ浮いていると言われた」とご連絡をいただきました。
急いで伺い写真を撮りましたが、浮いているところなどありませんでした。
屋根にのぼって無理やりめくる業者もいるんだ!
信用できない業者を屋根にのぼらせるのは絶対ダメだよ!!
棟が浮くと大変なことになる
すぐに直さないと大変なことになりますよ!
大変なことに!?すぐ直さなきゃ
「すぐに直さないと大変なことになる」「雨漏りするから早く直した方がいい」と修理を急がせるこの言葉。棟が浮いていると、本当に大変なことになってしまうのでしょうか?
すぐに雨漏りする?
まず雨漏りの観点から考えると、すぐに直さないと雨漏りしてしまうことはありません。
屋根の構造は、「一次防水の屋根材」と「二次防水の防水シート」がある仕組みになっています。棟が浮いているとそこから雨水が入りますが、防水シートがあるためすぐに雨漏りすることはありません。
しかし、いくら防水シートがあるからと言って一次防水が機能しない状態で放っておくと、そのうち防水シートが劣化して雨漏りに繋がります。
急がなくてもいいけど、早いうちにメンテナンスを行いましょう!
棟板金が飛んでしまう?
雨漏りの心配は少ないですが、「棟板金が飛んでしまう可能性」という観点から考えると、早く直した方が良いと言えます。
釘がゆるむ又は抜けてしまうと、風速15~20m/sくらいから屋根材が飛ぶ可能性があります。
棟板金が飛散すると、落下物で怪我をしたり、窓ガラスが割れたり、車を傷つけてしまう可能性があります。
近隣に飛んで、建物や歩行者を傷つけてしまうことも考えられるよ
弁償とかしなくちゃいけないのかな?
法律上、故意又は過失ではない飛散物に関しては責任が発生しないので弁償の必要はありません。
《民法第709条》
民法より
「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」
しかし、建物のメンテナンスを怠ったことにより起きた損害は賠償の責任を負う可能性があります。
《民法第717条1項》
民法より
「土地の工作物の設置または保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。」
飛んだら危ないとわかっていて放置するのはダメなんだね・・・
ご近隣トラブルを避けるためにも、飛散しないように早めに対処しよう!
釘が浮く(抜ける)原因
「釘が浮いてしまう(抜けてしまう)」原因は、
〇下地の木材が腐ってボロボロになるから
木材が湿気っていると腐朽菌(ふきゅうきん)が発生し、木材の成分を分解して養分とします
〇木材が膨張収縮を繰り返し、釘との間に隙間が出来るから
木材は、乾燥してると水分を吐き出して縮み、湿気が多いと余分な湿気を吸収して膨らみます
〇金属が膨張収縮して、徐々に釘が抜てしまうから
金属でできている棟板金は、気温の上昇とともに膨張し、下がると収縮します
こう見ると、棟板金下地に木材を使うメリットはないと考えられます。
しかし、今でも修理の時に木材を使う業者さんは沢山います。
下地は樹脂製品(アルミ芯一体形成型)
棟板金の下地に「セイキ工業(株)SK棟押え18×90K」を使用します。
SKシリーズは、発砲樹脂(プラスチック)で作られているため腐る心配がなく、水分の吸収が少ないので環境変化による収縮を抑えることが出来ます。
また、アルミ芯がはいっていることで、釘が抜けにくくなっています。
2003年(平成15年)に発売され、すでに20年以上の実績があるこの製品は、耐久年数が木材の3倍以上(45年~60年以上)又は理論上は半永久的と言われています。
弊社では、棟板金の下地に「セイキ工業(株)SK棟押え18×90K」を使用します。
SKシリーズは、発砲樹脂(プラスチック)で作られているため腐る心配がなく、水分の吸収が少ないので環境変化による収縮を抑えることが出来ます。
また、アルミ芯が入っていることで、釘が抜けにくくなっています。
2003年(平成15年)に発売され、すでに20年以上の実績があるこの製品は、耐久年数が木材の3倍以上(45年~60年以上)又は理論上は半永久的と言われています。
お客様から「樹脂下地は割れてしまうので違う素材を探している」とお問い合わせをいただいたことがあります。
インターネットの動画で見たとのことで、調べてみると外壁用の下地を屋根に使っていたことが原因の施工不良でした。
近年では、他社と差別化を図るために「ガルバリウム鋼板」や「オールアルミ」でできた下地が開発されており、新しい下地を売るために「樹脂下地は割れてしまう」と説明する業者さんもいます。
新しい素材で出来た下地は歴史が浅いけど、安全なのかな?
屋根材を専門に作っている業者さんの方が安心感があるね
釘ではなくビスを使用
やねかべマイスターでは、棟板金工事には釘ではなくビスを使用します。
写真より、上が樹脂下地用「ハイパービスL75」、下が棟板金本体用「ステンレスモドトラス」。
やねかべマイスターでは、棟板金工事には釘ではなくビスを使用します。
ビスは釘と比べて回転させながら打込んでいくため、抜くときには逆回転させる必要があります。
その性質から留めた部分がゆるみにくく、自然には抜けづらいと考えられます。
また、樹脂下地をしっかり留めるため、建物本体の垂木に届く長さ75mm(7.5cm)のビスを使用します。
これは棟を横から見た図だよ
また、樹脂下地をしっかり留めるため、建物本体の垂木に届く長さ75mm(7.5cm)のビスを使用します。
屋根部材 | 厚さ ※約は省略 |
---|---|
樹脂下地 | 18mm |
ブチルテープ | 1mm |
ケミカル面戸 | 1mm |
スレート | 5mm |
防水シート | 1mm |
野地板 | 12mm |
垂木(の半分) | 60mm(30mm) |
合計 | 68mm |
75mmなら、垂木の半分くらいまでしっかり届くね!
少し前にSK樹脂下地には「アルミ芯材が入っている」とご紹介しましたが、ビスも釘と同じくアルミ芯材に引っかかり、より抜けにくくなります。
浮いた棟板金の応急処置
ご契約〜工事着工まで時間が空いてしまうため、それまでの繋ぎとして防水テープで応急処置を行います。
※弊社で工事を行わない場合の応急処置につきましては、有料とさせていただきます
ご契約〜工事着工まで時間が空いてしまうため、それまでの繋ぎとして防水テープで応急処置を行います。※弊社で工事を行わない場合の応急処置につきましては、有料とさせていただきます
棟板金の修理方法
下り棟の釘が抜けて、棟板金が浮いています。
まず「既存の棟板金」と「下地の木材」を撤去します。
真ん中に「防水テープ(ブチルテープ)」を貼ります。
木材の代わりに「樹脂でできた下地」を取り付けます。
「新しい棟板金」を取り付けます。
これで完成~♪キレイになったね☆
棟板金交換工事の費用
棟板金交換工事の費用は、下記のページをご参考ください。
現地調査は無料です!まずはお気軽にお問い合わせください。
火災保険は適用する?
棟板金交換は、比較的火災保険が適用しやすい工事です。(弊社実績より)
火災保険の詳細につきましては、下記のページをご覧ください。
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