
外壁塗装はよく聞くけど、屋根のメンテナンスって何をすれば良いのかな?



ここでは、屋根材別にそれぞれのメンテナンス方法を紹介するよ!
瓦屋根のメンテナンス方法
和瓦、洋瓦の塗装
粘土を高温で焼き上げて製造する瓦は、とても耐久性が高く塗料で防水する必要がないため、塗装不要です。











瓦は塗装しなくて良いんだね



そうなんだけど、知らないと損しちゃうのがコレ↓
「スレート」屋根に注意!




これらの屋根は「瓦」ではなく「スレート」の仲間で、
○塗装してはダメ(屋根材が脆弱)
○専用の塗料を使わないといけない
など「瓦」とはメンテナンスの方法が異なります。



全然見分けが付かないわぁ・・・



そんな時は、やねかべマイスターにご連絡ください!
定期的な点検
和瓦/洋瓦の塗装は不要ですが、定期的な点検は必要です。
- 瓦は破損したり欠けていないか
- 瓦がずれたり外れたりしていないか
- 瓦は釘留めされているか
- 漆喰が崩れていないか
- 棟の部分は歪んでいないか
- ルーフィング(防水シート)は劣化していないか
- 雨樋は歪んでいないか











瓦が落ちてきたら危ないね



見えない部分もあるので、専門の業者に依頼がお勧めだよ!
金属屋根材への葺き替え
瓦自体は半永久的ですが、その下の「防水シート」には寿命があります。「防水シート」は劣化すると、自然に破けたり裂けたりします。そこから雨水が入ると雨漏りの原因になったり、シロアリやカビ・腐朽菌が繁殖する原因になったりします。




また、施工方法によっては瓦が固定されていない場合があります。固定されていない瓦は、大地震が来た時に崩れて落下する恐れがあります。





瓦の破損やズレ、漆喰や棟の剥がれ歪み、防水シートの劣化、耐震性・・・



点検するところがいっぱいあるね



そこでお勧めなのが、金属屋根材への「葺き替え」です!
近年、屋根リフォーム市場でシェア率7割超えの「金属屋根」をご存知ですか?










「瓦から瓦へ」葺き替えることも出来ますが、金属屋根へ葺き替えるほうが
〇屋根が軽くなり『耐震性UP』
〇防水シートが空気に触れづらく『寿命UP』
〇防水シートが破けても『雨漏りしずらい』
〇瓦屋根と比べて『点検する箇所がほぼ無い』
などの利点があります。



葺き替え工事の詳細は下記のページをご覧ください♪
スレート屋根のメンテナンス方法
スレート屋根の塗装



防水が切れるから、10年おきに塗装が必要って聞いたけど・・・




全てのスレート屋根に塗装が必要とは限りません。スレート屋根の塗装は製造年によって目的が変わります。
製造年 | 塗装の主な目的 |
---|---|
2008年(平成20年)頃〜現在まで | 美観向上のため |
2000年(平成12年)頃〜2008年(平成20年)頃まで | 塗装不可(が多い) |
2000年(平成12年)頃より以前 | 機能性向上のため |
製造年 | 塗装の 主な目的 |
---|---|
2008年(平成20年)頃〜現在 | 美観向上 のため |
2000年(平成12年)頃〜 2008年(平成20年)頃まで | 塗装不可 が多い |
2000年(平成12年)頃より以前 | 機能性 向上のため |



業者によっては製造年に関係なく塗装してしまうことがあるので要注意だよ!!
2008年(平成20年)頃〜現在までのスレート
スレート(セメント系瓦)のシェア率は、ケイミュー株式会社が94.7%を占めています。(2019年度。(株)矢野経済研究所調べ)
ケイミュー株式会社は「クボタ」と「松下電工」が合併した会社で、60年以上前から「カラーベスト(スレート)」を販売しています。※カラーベストは商品名



一般戸建のスレート屋根材は、ほぼケイミュー社製なんだね!
そんなケイミュー社は、スレートのメンテナンス方法を下記のように示しています。
シリーズによって異なりますが、10年目と20年目の塗装に関して『記載なし』または『美観上必要に応じて』と言っています。



やねかべマイスターでは、これらの屋根材に塗装はお勧めしていません。
2000年(平成12年)頃〜2008年(平成20年)頃までのスレート
「アスベスト有り」から「アスベスト無し(ノンアスベスト)」への切り替え時期となった2000年(平成12年)頃、アスベストを抜いて作られた一部のスレートは強度がとても弱くなってしまいました。




これらの屋根材に塗装を行うと、劣化を早めてしまいます。また、踏むと割れてしまうので、屋根の上に登ることもお勧めできません。
これらの屋根材は塗装も部分修理も出来ないため、遅かれ早かれ「カバー」または「葺き替え」の工事を行う必要があります。



ノンアスベストの詳細については、下記のページをご覧ください
2000年(平成12年)頃より以前のスレート
この時期のスレートは、撥水性や防水性など機能性を向上させるために定期的な塗装が必要です。




撥水性や防水性が無くなると、スレートが雨水を吸って苔やカビが生えたり、乾くときに反ったりします。
苔やカビは見た目が悪いだけではなく、屋根材の劣化を早めます。また、反った屋根材は割れやすく、落下の原因になります。
屋根材は『一次防水としての役割』があり、うまく機能しないと雨漏りにつながる可能性があります。
「屋根材を守る=建物を守る」に繋がります。定期的な塗装をおこないましょう!



屋根塗装の時期やサイクルなどは下記のページをご覧ください
定期的な点検
屋根塗装の要・不要に関わらず、屋根周りの定期的な点検を行いましょう。
- 棟板金は浮いていないか、釘は抜けていないか
- 棟板金は飛散していないか
- スレートはひび割れていないか
- スレートに苔・カビは生えていないか
- スレートはパサパサしていないか
- 防水シートは劣化していないか
- 雨樋は歪んでいないか















屋根の上や防水シートは見えにくいので、専門の業者にお願いしよう!
- 雨漏り
適切なメンテナンスを行なっていないと、雨漏りする可能性があります。雨水が柱や梁(はり)などの構造体に及ぶと、シロアリやカビ・腐朽菌が発生することが出来ます。これらは建物の耐久性に大きな影響を及ぼす可能性があります。強度を失った家は、大地震などの際に倒壊してしまうかもしれません。
- 電気配線や設備へのダメージ
天井裏や壁の内部には電気の配線が通っています。雨漏りによって配線や設備が濡れてしまうと、漏電する可能性があります。漏電は火災の原因になったり、ショートを起こすと家電が故障してしまうかもしれません。
- 屋根材が落下する
屋根材が落下すると、近隣の建物や車を傷つけたり、歩いている人に当たって危害を加えてしまう可能性があります。
- 修理費がかさむ
建物も人間と同じで早期発見・早期治療が大切です。被害が大きくなっていくと、直す箇所や大きさが増えてより費用がかかります。



定期的なメンテナンスが修繕費を減らす秘訣だね
金属屋根材をカバーする
屋根の塗料は、外壁の塗料と比べて寿命がとても短く、塗料によって異なりますが、約10年おきくらいに再塗装が必要です。
築年数 | 工事内容 | 平均費用 |
---|---|---|
10年目 | 屋根塗装 | 約50万円 |
20年目 | 屋根塗装 | 約50万円 |
30年目 | 屋根カバー工法 | 約120万円 |



あれ?なんで30年目は塗装じゃないの?



スレート屋根本体の寿命は約30年と言われているんだ
一般的に、スレート屋根材の寿命は約30年と言われています。そのため、塗装を2回行ったあとは、別の屋根材に「葺き替え」または「上からカバー」をしなくてはいけません。



そこで!初めての屋根塗装を考えているなら、25年以上メンテナンスフリーの金属屋根を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
金属屋根(トタン)のメンテナンス方法



ここではトタン(鉄鋼に亜鉛をメッキ加工した鋼板)のメンテナンス方法を紹介するよ!
トタン屋根の塗装
トタンは、鋼板(素地)に亜鉛をメッキ加工し、その上に塗料を重ねた構造になっています。




錆やすいイメージがありますが、亜鉛でメッキ加工することによって犠牲防食が起こるため比較的錆びにくく、大正時代ごろから屋根材に多く使われてきました。
素地の金属よりもイオン化傾向の大きな金属をメッキすることで素地を保護する方法。
もし亜鉛メッキに傷がついて鋼板(素地)が出ても、亜鉛が先に腐食することで鋼板の腐食を遅らせることができる。
いくら亜鉛が守ってくれるといっても、素地の腐食を完全に止めることは出来ません。そのため、なるべくメッキ層が出てこないように塗装で守る必要があります。


屋根なので、直接触って確かめるのはなかなか難しいですが、触った時に手が白くなったら再塗装のサインです。



屋根の上を確かめるのは大変なので、専門の業者にお願いしよう!
定期的な点検
塗装の時期に関わらず、定期的な点検を行いましょう。
- 棟板金は浮いていないか、釘は抜けていないか
- 塗装は剥げていないか
- トタンは錆びていないか
- トタンに穴が空いていないか
- トタンはめくれていないか
- 芯木は腐っていないか(瓦棒の場合)
- 防水シートは劣化していないか
- 雨樋は歪んでいないか















屋根の上や防水シートは見えにくいので、専門の業者にお願いしよう!
- 雨漏り
適切なメンテナンスを行なっていないと、雨漏りする可能性があります。雨水が柱や梁(はり)などの構造体に及ぶと、シロアリやカビ・腐朽菌が発生することが出来ます。これらは建物の耐久性に大きな影響を及ぼす可能性があります。強度を失った家は、大地震などの際に倒壊してしまうかもしれません。
- 電気配線や設備へのダメージ
天井裏や壁の内部には電気の配線が通っています。雨漏りによって配線や設備が濡れてしまうと、漏電する可能性があります。漏電は火災の原因になったり、ショートを起こすと家電が故障してしまうかもしれません。
- 屋根材が飛散する
屋根材がめくれて飛散すると、近隣の建物や車を傷つけたり、歩いている人に当たって危害を加えてしまう可能性があります。
- 修理費がかさむ
建物も人間と同じで早期発見・早期治療が大切です。被害が大きくなっていくと、直す箇所や大きさが増えてより費用がかかります。



定期的なメンテナンスで修繕費を減らそう!
新しい金属屋根への葺き替え



棟の浮きや釘の抜け、サビや穴あき、めくれ、防水シートの劣化・・・



点検するところがいっぱいあるね



そこでお勧めなのが、ガルバリウム鋼板への「葺き替え」です!
金属は日々進化を続け、亜鉛メッキ加工だけだったトタンは、現在では亜鉛にアルミニウムとシリコンを加えてより錆に強くなった鋼板が開発されました。




ガルバリウム鋼板なら、
〇穴あき25年保証
〇塗膜(ひび、割れ、ふくれ、はがれ)15年保証
〇遮熱性UP
穴あき保証が25年のため、穴あきに対しては25年間塗装不要です。
また、葺き替えることで、
〇棟下は「樹脂製垂木」使用で『耐久性UP』
〇棟板金を「釘」ではなく「ビス」で留めて『飛散防止』
〇新しい防水シートで『雨漏り防止』
〇本体は嵌合式で『めくれ・はがれ防止』
定期的なメンテナンスで、確認する箇所が減らせます!



塗装をするなら、新しい金属に葺き替えるのはいかがでしょうか?






アスファルトシングルのメンテナンス方法
アスファルトシングルの塗装
やねかべマイスターでは、アスファルトシングルの塗装は基本的に不要と考えています。







塗装しなくていいの?



塗装については意見が分かれるところ
シングル材「アルマ」を販売しているニチハ(株)では、メンテナンスについて下記のように記載しています。


経過年数10年〜20年の間に「重ね葺き(カバー工事)」または「塗り替え(塗装)」と記載されています。
この表からアスファルトシングルの寿命は20年程度と考えられるため、「塗装」をするなら「金属屋根を重ね葺き(カバー工事)」してしまうほうが費用を抑えられると思い、弊社では塗装をお勧めしていません。
近年では25年~30年もつ高耐久のアスファルトシングルも販売されているようですが、一般戸建てへの使用率(シェア率)は約5%です。
当然ながら、一般戸建の「アスファルトシングル塗装」や「シングルの上にもう一度シングルを貼る重ね葺き」は、リフォーム実績がとても少ないです。※ビルや外壁への施工を除く
そのため、やねかべマイスターでは、「リフーム市場での実績があまりない方法」はお勧めしておりません。



技術的にはシングルの塗装・重ね葺き対応可能です!



検討中の方はぜひ、やねかべマイスターにご相談ください!
定期的な点検
経過5〜10年に「部分補修」とあるように、アスファルトシングルには定期的なメンテナンスが必要です。
「アスファルトシングル」は釘と接着剤を併用して固定しているのですが、接着剤の劣化や圧着不足が原因でペラペラとめくれることがあります。
釘で固定されているので滑落することはありませんが、剥がれた状態が風にあおられ続けると、ちぎれてしまうことがあります。
- 屋根材がめくれていないか
- 屋根材の浮きはないか
- 屋根材がひび割れてないか
- コケやカビが生えていないか
- ボロボロになってないか












- 雨漏り
適切なメンテナンスを行なっていないと、雨漏りする可能性があります。雨水が柱や梁(はり)などの構造体に及ぶと、シロアリやカビ・腐朽菌が発生することが出来ます。これらは建物の耐久性に大きな影響を及ぼす可能性があります。強度を失った家は、大地震などの際に倒壊してしまうかもしれません。
- 電気配線や設備へのダメージ
天井裏や壁の内部には電気の配線が通っています。雨漏りによって配線や設備が濡れてしまうと、漏電する可能性があります。漏電は火災の原因になったり、ショートを起こすと家電が故障してしまうかもしれません。
- 屋根材が落下する
屋根材が落下すると、近隣の建物や車を傷つけたり、歩いている人に当たって危害を加えてしまう可能性があります。
- 修理費がかさむ
建物も人間と同じで早期発見・早期治療が大切です。被害が大きくなっていくと、直す箇所や大きさが増えてより費用がかかります。



定期的なメンテナンスで修繕費を減らそう!
金属屋根材をカバーする
ニチハ(株)のメンテナンス表によると、アスファルトシングルは経過年数10年〜20年の間に「重ね葺き」か「塗り替え」を推奨しています。


同じアスファルトシングルを重ねて貼ることも出来ますが、また同じメンテナンスを繰り返さなくてはいけません。



地震や暴風雨のあとに毎回点検を行うのは大変だよね



そこで!25年以上メンテナンスフリーの金属屋根を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
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