野地板(のじいた)とは
野地板とは、垂木の上に貼る板で屋根の下地になる部分です。屋根は下から「①垂木」→「②野地板」→「③下葺き材(ルーフィング)」→「④屋根材」の順に構成されています。
野地板とは、垂木の上に貼る板で屋根の下地になる部分です。
屋根は下から「①垂木」→「②野地板」→「③下葺き材(ルーフィング)」→「④屋根材」の順に構成されています。
野地板は屋根の構造を支えている大事な部分で、雨水を建物内に侵入させない役割を持ちます。野地板に雨水が染み込むと、垂木や天井といった周囲に伝わっていき、カビを発生させ、木材を腐食していきます。
昔の野地板は・・・
40年位前の瓦屋根は、垂木の上に細長い板(杉板など)を敷いていました。野地板と下葺き材の両方を兼ねており、通気と乾燥のため、わざと隙間を空けて設置していました。
防水シートが進化した現在では、「杉板」を使うことは無くなってきているようです。
40年位前の瓦屋根は、垂木の上に細長い板(杉板など)を敷いていました。野地板と下葺き材の両方を兼ねており、通気と乾燥のため、わざと隙間を空けて設置していました。
防水シートが進化した現在では、「杉板」を使うことは無くなってきているようです。
ベニヤ/合板/一般合板/構造用合板/コンパネって?
屋根の上にコンパネを貼って・・・
構造用合板のこと?
よく耳にする「ベニヤ」や「コンパネ」という言葉。職人さんの間でも、呼び名がまちまちです。「構造用合板」のことを「コンパネ」と呼んでいる場合もあります。
どんな違いがあるのか、下記にまとめてみました。
ベニヤ
ベニヤは、丸太を円周方向に回転させながら薄く剥いだ単板(たんぱん)のことを言います。
原料は、真っすぐで節が少なく削りやすい東南アジア産の針葉樹「ラワン」や、表面が滑らかで木目が美しい「シナ」などが使われます。
合板(ベニヤ合板)
合板は、「ベニヤ」を複数枚、接着剤で貼り合わせて加工した板のことを言います。
何枚かの「ベニヤ」を繊維方向が交互になるように接着することで強度を上げています。3枚合わせ(2.5mm、5.5mm)や5枚合わせ(12mm)などが代表的な厚さです。
「ベニヤ」は加工が簡単で、熱伝導率が低い・音や振動を吸収しやすい・釘の保持力が高いなどの特徴があります。
一般合板
一般的な用途で広く使われる合板。
〇コンクリート型枠用合板
〇構造用合板1級・2級
〇化粧ばり構造用合板
〇天然木化粧合板
〇特殊加工化粧合板
上記以外の合板のこと。
一般的な用途で広く使われる合板。
〇コンクリート型枠用合板
〇構造用合板1級・2級
〇化粧ばり構造用合板
〇天然木化粧合板
〇特殊加工化粧合板
上記以外の合板のこと。
構造用合板
構造用合板1級
構造耐力上主要な部分に用いる目的で製造された合板。1級の流通量は少なく、基本的に特別注文となる。
構造用合板2級
「構造用合板1級」の強度性能の基準を満たさない合板。ただし、2級合板でも一般的な使い方では十分な強度がある。構造用合板として流通しているほとんどが2級合板で、特殊な用途を除いて床下地や屋根下地などに用いられます。
通常、構造用合板のサイズは910×1820mmが適合サイズです
やねかべマイスターでは、葺き替えや増し張りにはこの「構造用合板2級」を使っているよ。
コンパネ(コンクリート型枠用合板)
コンクリートパネル、略して「コンパネ」と呼ばれています。コンクリートを打ち込み、所定の形に成形するための合板です。
表面に塗装しているものと、塗装していないものがあります。
コンパネのサイズは900×1800mmが適合サイズです
野地板の交換費用
野地板は屋根材の下にあるため、野地板単体の貼り替えはできません。
屋根全体を工事した場合の参考価格はこちらをご覧ください。
屋根の一番基礎になっている野地板は、建物の構造と接しているとて大切な部位です。
野地板が腐食しないよう、定期的なメンテナンスを行いましょう!